CEDEC2018参加レポート 1日目

はじめに

こんにちは!研究開発部です。

現在、私は日本最大のゲーム開発者カンファレンスCEDECに来ています。数回にわたり内容をレポートさせていただきますので、お付き合いいただければと思います。

CEDECとは

まず、CEDECについて簡単に説明させていただきます。CEDEC (Computer Entertainment Developers Conference)は、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会が主催する日本国内最大のゲーム開発者向け技術交流会です。1999年から年一回開催されており、なんと今年は20周年だそうです!主として、セッション(講演)とブース展示があります。詳しくは、CEDEC2018公式ページをご覧いただければと思います。

基調講演の30分前には会場にたどり着いていたのですが、周りは既に人だらけ!事前登録済パスの受付は、長蛇の列となっており初日からやらかしてしまいました。2日目は早起きすることを心に誓いながら、1時間以上並び、いざ、待ちに待ったCEDECへ参加です!

参加目的

ちなみに、今回の参加目的は以下の2点でした。

  • ゲーム業界のトレンドを知り、弊社のセキュリティ製品であるCrackProofがよりお客様の希望に沿ったものと
    なれるような、芽をみつける
  • たくさんの新しい知見に触れ、社内に展開できる技術を調査する

聴講したセッション

初日は以下のセッションに参加しました。

  1. 明快で軽快なUI 『Nintendo Switch 本体機能』の制作事例
  2. ゲーム製作20年の進化とこれから
  3. 正確なパフォーマンス情報を毎日蓄積!RE ENGINEタイトルを支える自動計測レポート
  4. データを分析する文化を作る-開発運営が自分でデータを分析してもらうためにしたこと-
  5. Smart Anti-Cheat: Using Machine Learning to protect your fun and profit

それぞれ興味深い内容が多く、メモをとる手が止まりませんでした!簡単ではありますが、各セッションについて、レポートさせていただきます。

1.明快で軽快なUI 『Nintendo Switch 本体機能』の制作事例

去年、発売されたNintendo switchの本体機能(ゲームソフト以外の機能を指します)を開発した際の工夫したアイデア、方法などをわかりやすく説明していました。

・明快(ひと目でわかる、迷わない)
・軽快(動作が軽い、テンポがよい)

のコンセプトを満たすために、どのように工夫したか・・・プログラマ、デザイナ、サウンドプログラマの視点から詳細にきくことができました!

顧客の不快をへらし、快をふやす努力をチーム全員が主体となって行っている様子も述べられており、弊社の開発業務でも応用できればと思いました。

2.ゲーム製作20年の進化とこれから

トークセッションの形式で、1990年代から今までにおけるゲームの変遷、そして、今後のゲームの進化についてきくことができました。例えば、時代とともにゲームが載るハードウェアプラットフォームが変化していくことに対してゲームとしておもしろいものを提供するのはどこが最適なのか など、とても興味深いセッションでした。

非常にざっくばらんに話されていたので、あっという間に時間が経ってしまいました!!

3.正確なパフォーマンス情報を毎日蓄積!RE ENGINEタイトルを支える自動計測レポート

4.データを分析する文化を作る-開発運営が自分でデータを分析してもらうためにしたこと

こちらの2セッションは、開発テストとデータ分析に関するものでしたのでまとめさせていただきます!

主として、

  • 内製自動計測ツールで開発者のテスト負担をへらす
  • 非エンジニアがデータ分析できるようにする工夫


について話がありましたが、エンジニアが開発業務に集中するにはどうすればよいのかを真摯に考えており、工夫されていることがわかりました。聴講席もほぼ満員、立ち見がでるなど興味を持っている方も多く感じました。データを自動集計し、観測する敷居をさげることで、テストをチーム全体としてのタスクとし、気付きの範囲を広げていくことも大切な要素なのだと理解しました!

5.Smart Anti-Cheat: Using Machine Learning to protect your fun and profit

ディープラーニングやニューラルネットなどの機械学習を用いて、チート行為を検出する方法を紹介していました。教師データとして、ユーザーが故意に操作できないパラメータを信頼性の高いデータとして渡し、検知をするとのことです。人間がパラメータに対してあまり手を加えない状態で、機械に学習させることで、人間では気付けない潜在的なチートパラメータの傾向にも気づく可能性があることが述べられていました。

このようにチート行為の分類など解析する機能を付加することで、弊社のCrackProofを適用しているアプリケーションを、より強固に守ることができるのでは・・・と考え、機械学習の分野も勉強せねばと思いました!

出展ブース

初日は、セッションを中心に参加したため、少しですが回ったブースを紹介します!
まずは・・・!

  • 弊社ブース

チート対策について、紹介・説明しております!ご訪問いただきましたみなさま、本当にありがとうございます!本日も1階にてノベルティを用意してお待ちしておりますので、チート対策に興味がございましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ(^^♪

  • 出展社ブース

こちらは完全に個人の興味で訪問させていただいたLive2Dさんのブースです。私の持っていたスマホの待ち受け画面を見て、即座に理解してくれました。Live2Dさんの技術は、私が大好きなゲームで使用されている技術なのです!平面の絵を用意するだけで、キャラクターに動きをつけることができるようですが、動きが本当にナチュラルで、画面の中のキャラクターがまるで感情を持っているようでした^^

本日のレポートは、以上です。それでは、また2日目の記事にて!ご覧いただきありがとうございました!