【連載】「アプリケーションの保護はなぜ必要?」 第三回: 安全・安心なアプリ運用のための対策法-アプリ保護技術を持つ専門会社との連携メリット-

こんにちは。マーケティング部です。

連載最終回は、アプリ保護対策の有効な実施方法について解説します。
アプリ保護対策はそれぞれのメリットや特性を
十分理解したうえで実施することが重要です。
特に自社で適切にアプリ保護対策を行い、
また対策を継続して維持することは大きな負担となるため、注意が必要です。


そこで今回はアプリ保護対策を内製化する場合の課題と、
セキュリティ対策技術を持つ専門会社を活用するメリットをまとめました。


<目次>

  1. アプリ保護対策を自社で行う場合の課題
    (1)セキュリティ対策技術を自社で獲得する必要がある
    (2) セキュリティ対策技術の維持には時間とコストがかかる
    (3) セキュリティ対策技術者の確保が難しい
  2. セキュリティ対策技術を持つ専門会社の活用メリット
    (1)最新のセキュリティ対策技術を適切に適用できる
    (2) 自社のアプリ開発業務に集中できる
    (3) アプリ保護対策の専門エンジニアが不要になる
  3. まとめ

アプリ保護対策を自社で行う場合の課題

アプリ保護対策を自社で行う場合、以下のようにいくつかの課題が挙げられます。

(1)セキュリティ対策技術を自社で獲得する必要がある
アプリ保護対策を施すための専門技術には、高度な知見の他、
状況に応じ適切な処置を行うための豊富な経験が必要です。
例えば、保護対策を追加することで、
アプリのファイルデータが大きくなり起動や動作速度に遅延が生じたり
OSバージョンアップや動作環境の影響を受け
アプリが動かなくなってしまうケースがあります。
特に速い動きが求められるアプリは影響を受けやすく、
個々のアプリに適切なセキュリティを実装するには、高度なノウハウが求められます。

(2)セキュリティ対策技術の維持には時間とコストがかかる
アプリの保護対策は、ファイルの難読化や暗号化の他、
不正な端末上でのアプリ動作制限、クラッキングツール検知など、
様々な攻撃に多角的に対処する必要があります。
また、攻撃手法は日々多様化・高度化しており、
一定のセキュリティ強度を保つためには、新たな攻撃を常にリサーチし
対策技術を迅速に開発することが重要となります。
セキュリティ対策技術の維持には多大な時間とコストが必要となり、
本来注力したい開発業務に支障をきたすことも少なくありません。

(3)セキュリティ対策技術者の確保が難しい
もう1つの大きな課題と言えるのは、知見や経験のある人材確保です。
セキュリティ対策技術に関する特別な専門知識を持つ人材を育成し確保することは難しく、
結果、一定の水準でセキュリティ対策を実装することは困難となります。

保護対策の実装を標準化する方法もありますが、これには多大な労力が必要になると考えられます。

このように、内製化でのアプリ保護対策は
社内の人的リソースを大きく消費し、
顧客が満足するコンテンツやサービスの創作・運営が困難となることがあります。

セキュリティ対策技術を持つ専門会社の活用メリット

では、アプリ保護技術を持つ専門会社をパートナーとして
対策を行う場合はどうでしょうか。
セキュリティ対策を専門とする会社は、技術的知見や経験が豊富な点、
専門のエンジニアを抱えていることから対応力の高さが特長です。
具体的にどのようなメリットがあるか見ていきます。

(1) 最新のセキュリティ対策技術を適切に適用できる
アプリ保護対策技術の開発を専門に行うエンジニアにより、
アプリの構造上の視点からセキュリティ強度を向上させる取組みを行います。
例えば、アプリは複数のデータやファイルで構成されていますが、
アプリの種類や運用目的によりデータの大きさや、開発言語・ロジックなどが異なり、
これに応じて適切に対策技術を実装する必要があります。
専門会社を活用すると、最新技術を自社アプリに適用できるだけでなく、
セキュリティ強度とアプリの実行速度をバランスよく実現できます。

(2) 自社のアプリ開発業務に集中できる
セキュリティ対策の専門会社は、市場の様々な攻撃手法を常にリサーチし
対策技術を迅速に開発する体制を整えています。
また、日々お客様の依頼事項へ対応するため、
様々なアプリやデバイス、環境下での事象の調査・分析を行い、
適切なアプリ保護対策を開発しています。
このため、最新のセキュリティ対策を迅速かつ継続的に提供することが可能です。
セキュリティ対策を安心して任せることができるため、
自社のアプリ開発業務に集中することができます。

(3) アプリ保護対策の専門エンジニアが不要になる
セキュリティ対策の専門会社を活用することで、
アプリ保護対策に関する特別なエンジニアを自社内で養成する必要がなくなります。
アプリ保護対策に関するノウハウが無くても、
技術サポートを通じて、安全、安心なアプリ開発を行うことができます。

上記のように3つのメリットが挙げられますが、実際に弊社お客様の声をアンケートの回答から少し紹介します。

「以前から対応が大変だったチートを対策できて、安心してアプリを運用できている」

「新OSリリース後における対応状況などの情報共有が早く安心感がある。 」

このように、ご利用いただくお客様からメリットとして聞こえてくるのは
安心・安全なアプリの運用ができるようになったという点です。
アプリ保護対策により運用環境を常に整え、
脆弱性をできるだけ取り除き安心して利用できる状態にすることが
開発企業にとって重要であることが分かります。

3. まとめ

アプリ保護対策をする際の課題と
専門会社を活用するメリットを理解いただけたでしょうか。
今後アプリ開発会社はアプリの利用増加により
コンテンツの創造性、顧客目線に立った操作性や利便性をスピーディに追求していくために
「アプリ保護対策」の有無が重要になると考えます。

ユーザー・開発双方にとって安心で安全なアプリ運用のために、
より効果的なセキュリティ対策を継続的に実施でき、
快適なアプリ開発環境の実現が可能な選択を是非検討いただければ幸いです。